第19回 検定

2級最優秀個人賞

市川博基さん

フィルム

一年前に3級試験を受けて、カメラを色々考えながら触るようになったもののコロナ禍でもあり、出かける機会もめっきり減ってしまった。元々長くカメラの勉強をしたいと思っていたので、予定通り2級を受けるためテキストを出してきて勉強をしていると、フィルムカメラに関する単元を読んでいて、ふと昔のアルバムを出してみた。デジタルカメラを使うようになって、すっかり見なくなってしまったアルバム。デジタルカメラで撮った写真はすべてパソコンで見えるから、比較的振り返ることがあったけど、結婚して、一人目の子供が生まれるくらいまではフィルムカメラだったので、そのころの写真はなかなか見る機会がなかった。結婚式の写真も、新婚旅行の写真もすべてフィルムだ。子供が出来たのを機会に乗るのをやめたバイクと写っている写真もすべてフィルムで撮ったものだ。

写真をしばらく眺めると、どうしてもこの写真をデジタルデータにしたくなり、フィルムスキャナーを買うことにした。結婚式も、新婚旅行も、ツーリングも、色々な思い出がデジタルになった。でもパソコンで見てみると、何か現像された写真とは雰囲気が違う。試しに勉強した知識を生かして、デジカメのメーカーのホームページからダウンロードしたRAW現像ソフトで画像の微調整をしてみた。

それまで感覚で使っていたこのソフトだが、勉強してみると本当に色々なことが出来ることが分かった。当時そんなことは考えもしなかったけど、この写真をプリントしてくれたカメラ屋さんも調整してプリントしてくれていたのかなと思う。プロのカメラ屋さんがプリントしてくれた写真には全然及ばないけど、スキャナーで読み込んだデータが現像ソフトを使って調整してみると、結構いい感じに調整が出来た。

2級を受けてデジカメで撮った写真の画像の調整も前より思うようにできるようになった。これからも、ゆっくりしっかり楽しみながらカメラと写真について勉強したい。改めて、そんな気持ちになった。来年は準1級を頑張ろうと思います。ありがとうございました。