第18回 検定

準1級最優秀個人賞

杉山孝慶さん

この度、フォトマスター検定1級と準1級を受験し両級とも合格、しかも準1級では最優秀個人賞をいただき、喜びに堪えません。

さて、20歳過ぎに中古の一眼レフを購入してから、45年ほど写真を撮り続けてきました。若いころは、行きつけのカメラ店に集まる仲間たちで写真倶楽部を作り、風景ロケに出たり、モデルさんを雇って撮影会を開いたり、講師を招いた月例会で批評し合ったりして腕を磨いてきました。

しかし、今やカメラはフィルムからデジタルに、一眼レフからミラーレスに、更にはスマホのカメラが全盛ともいえるように時代は移ってきました。この間の技術革新には目を見張るもがあり、現在のカメラの性能を十分に活かすためには、フィルム時代からのノウハウだけでなく、基礎から体系的に学ぶ必要があると考えました。そして、その学習と成果を確認することを目的に、フォトマスター検定への挑戦を決めました。

まずは過去問を取り寄せてみました。出題される範囲の広さと内容の濃さに驚きましたが、写歴45年のベテランを自認する限り、1級合格をめざそうと学習を始めました。会社勤務をリタイヤした66歳で時間はたっぷりあるものの、昨日覚えたはずの公式が思い出せなかったり、筆算にやたら時間を要したり、記憶力や集中力の衰えは否めず苦労の連続でした。しかし、繰り返し学習を積んでいく中で、いつの日からか霧が晴れたように参考書の内容が頭に入ってきました。これまで曖昧だったものが理論に裏付けされた確かな知識として身についてきました。

今後は、今回得た知識を作品作りの実践で活かせるように、そしてカメラ好きの若い人たちの指導などにも役立てていきたいと思います。幾つになっても、挑戦する気持ちが老け込まない秘訣であると、改めて感じることのできた今回のフォトマスター検定受験でした。