合格者の声

合格なさった皆様の写真との関わりや、検定受験の動機は様々ですが、ここでは合格者を代表して、これまでの検定試験で「成績優秀合格者表彰」を受けられた皆様のうち、一部の方のお声を紹介いたします。


第17回検定

《3級》最優秀個人賞

西村 治之 さん(兵庫県)

3級最優秀個人賞をいただいて
 15年ほど前にふとしたきっかけで手に入れたKissデジタル。息子が幼稚園からラグビースクールに入ったことをきっかけに自称スクールの写真担当を務め、その後は愛犬や運動会と被写体に恵まれ楽しく撮影生活を送り、そのおかげで地域での交友関係も広がりました。
 その後レンズも増えカメラも何台か更新してきましたが、子供たちは成長し愛犬の撮影もスマートフォンの出番の方が多くなってきました。勤め先の定年も近づき何か形に残したいと思い立ち、フォトマスター検定の3級と2級のダブル受験を申し込みました。
 テキストを買ってみると、絞りやシャッタースピード、ISO感度等普段の撮影で使っていたものはなんとかついていけたのですが、色温度やストロボ撮影、写真の歴史、さらには新しいミラーレスー眼などなじみの薄いものはネットで情報を補足しました。
 試験まで1か月をきった時に急に愛犬が亡くなり、悲しみとともにこれで撮るものもなくなったなという思いがこみ上げ、卒業試験のつもりで受験しました。
 試験から時間がたち年末のあわただしい中、新たに子犬を迎えることになって自宅に連れて帰り大騒ぎしているところに、事務局から3級の最優秀個人賞の通知が届きました。合格発表を見てみると2級も合格しており喜びも2倍です。卒業のつもりでしたが、学んだことを生かしこれからまたこの子の写真をたくさん撮って、さらに上級に挑戦しようと思います。

《3級》優秀個人賞

安田 美絵子 さん(鳥取県)

 私が写真に興味を持ったのは、亡くなった父親の影響です。幼いころから父親のカメラを借りて写真を撮ることが大好きでした。今もよく写真を撮っていますが、カメラの基礎知識があいまいなのが気になっていました。
 そこで、今回初めての受験を決めました。検定を申し込む時には「なんだか難しそう…」と思っていましたが、実際に過去問を解いてみると、自分にある程度知識があると確認することができました。知らなかった用語や苦手の分野を学ぶことは、新たな発見があり楽しかったです。
 3級と2級の併願受験をして結果は両方合格。さらに3級では優秀個人賞をいただくことができてとても嬉しく思います。
 これらの知識を糧に、ときめく写真を撮ることがこれからの目標です。

《3級》優秀個人賞

高橋 康男 さん(東京都)

 花火やボケ味などの写真を撮るのにマニュアル設定を体系的に学びたいと考え、フォトマスター検定の3級、2級の試験を利用して勉強することにしました。
 ストロボやフォトレタッチの基本も修得でき、知識が広がりました。写真が撮れるようになるだけでなく、人に撮った写真を理解できるようになり、より楽しさが深まりました。
 実技検定ではありませんが、理論的な勉強をしながら実際にカメラを操作することにより、学習の効率があがりました。
 この度、3級の優秀個人賞を頂戴し、とても励みになりました。

《3級》優秀個人賞

加藤 健一 さん(茨城県)

 50歳を過ぎ、趣味である写真についてある程度自信が持てる範囲になってきましたが、自分のレベルがどのぐらいで有るのかが分からず、フォトマスター検定を受けることによってレベルを確認しようと考えたのが始まりでした。
 夫婦揃って2級,3級の同時受験を行い、幸いにも合格することができました。共に学ぶべき目標ができたのは良かった事と思います。
 また学習することによって、より写真に対する知識を深めることができ、今後の趣味にも活かせていけるでしょう。
 今後はビデオ撮影や360度カメラなどについても知識を深めていきたいと思います。

《2級》最優秀個人賞

大平 昌宏 さん(兵庫県)

 この度は「最優秀個人賞」の受賞のご連絡を頂き大変驚いております。
 自分が勉強して臨んだ試験の結果が、予想以上のものであった事を大変嬉しく思うと同時に特別な賞を頂いた事に感謝申し上げます。
 私は現在、某家電量販店にてデジタルカメラ等の販売に従事しておりますがデジタル一眼カメラ等の商品は、他の一般的な家電商品と違い「生活必需品」ではないという点においてかなり趣が違うものであると考えております。
 誰もが求める商品ではないし、お客様が商品に求める「質」の基準が根本的に違います。
 カタログや商品サイトなどの説明を斜め読みした程度の知識では、お客様の目線で商品をこ‘提案し、お客様が満足する商品を販売する事は出来ません。
 カメラの販売に従事する様になり、カメラや写真についての本を読み勉強する様になった事が私とカメラを繋ぐきっかけとなりましたが、正直まだまだです。
 今回フォトマスター検定を受験しようと思ったのは、受験を通し更に勉強する事でそういった自分のスキルアップをはかりたかったと同時に、かなり現実的な話ではありますが、自分のスキルレベルを説明できる「客観的な基準」が欲しかったという事もあります。
 何やら仕事の話ばかりになってしまいましたが、お客様に商品の「楽しさ」をお伝えする必要がある以上、私自身もカメラの事が好きでなければなりません。
 私自身も趣味として一眼レフカメラを持ち撮影をしておりますが、こちらは持っている知識に見合った撮影技術やセンスを身に着ける事がなかなか出来ておらず、悔しい限りです。
 撮影経験を積み撮影技術を向上させる事が、今後の私のもう一つの課題の様です。
 また今回フォト検の勉強をするにあたり、パーソナルなカメラの世界だけでなく写真文化全般に目を向けるきっかけになった事は自分にとって大きな収穫でした。
 芸術や表現としての写真文化、歴史、特に様々な個性を持つ写真家の方々の作品に触れる機会やきっかけを持てた事は、今後の自分のカメラライフと撮影技術の向上にとても役立ちそうです。
 最後になりましたが、私にカメラとのご縁を作って頂いた、私の職場やお客様に深く御礼申し上げます。

《2級》優秀個人賞

小林 秀範 さん(京都府)

 私と写真との出会いは、父が趣味にしていたフィルムカメラを手に取ってみた小学生の頃に始まります。以後、本格的に撮影を行うようになったのは子どもの成長や、趣味のモータースポーツをデジタルー眼レフで追いかけるようになってからで、仕事で広報部署に配置され、公私を問わず日常で様々な被写体を撮影するようになり、写真の世界の、技術の進歩と同様に撮影者の知識や技能、そして感性によって得られる一枚がもたらす喜びに魅了されています。
 我流で得ていた知識と技能を掘り下げて学んでみたいという思いからフォトマスター検定の受験を決意し、2級と準1級を受験し、両方とも合格することができました。受験準備としては、試験の3カ月前から過去問1年分を解くことを日課にしました。
 また、分かっていたつもりのことでも解けないことや、新たに知ることなどはQ&A形式でノートに書き出し、オリジナルの苦手分野克服用の問題集を作るなど、限られた時間を有効に使う工夫をしながら学習を進めました。
 結果として、今まで点でしかなかった知識が線で結び付き、実際の撮影においても大きく役に立っているのを実感できたことは何よりも良かったと思います。
 今後も、日常を豊かにするフォトライフが送れるよう、楽しみながらスキルを磨いていきたいと思います。

《2級》優秀個人賞

斎藤 剛 さん(大分県)

 私が一眼レフカメラで写真を撮るキッカケになったのは、子供の野球をしている場面を撮ることがキッカケでした。
 最初はコンパクトカメラで撮っていたのですが、それでは満足できず、一眼レフカメラを買い撮るようになり、それで満足していました。
 ところがある日、私が仕事で野球の試合を見れなかった日、チームメイトのお父さんが私の子供の写真を撮っていてくれて、それをメールでもらい、その写真を見た瞬間、私は衝撃を受けました。そこにはすごくキレイに撮れた私の子供が写っていたのです。今まで私が撮ってきた写真は自己満足でしかない事に気づかされたのです。
 この写真はいったいどんなカメラでどんな設定で撮ったのか、すごく興味が湧きました。そして、そこで知った事実に私は愕然としました。
 そのお父さんは、実はプロのカメラマンだったのです。
 プロとアマチュアの差をまざまざと見せつけられました。
 とりあえず、どんなカメラを使っているかと聞くとEOS1Dでした。私のカメラはEOS60Dなので、カメラの差は歴然です。レンズを聞くとキヤノン純正白レンズ200mmまでズームできる物でした。私は社外品300mmとまぁ私に勝てる要素はあまりありませんでした。
 しかし、このままでは終われません。バイクで例えるとCBR250RR(MC22)であっても、腕を磨けばNSR250R(MC21)をぶち抜く事ができるのを私は知っているからです。
 そこで、カメラの撮影技術を上げる為、いろいろ勉強しました。その中でもフォトマスターは知らなかった知識を多く私に教えてくれた一冊でした。
 今後は、EOS60DでEOS1Dより美しい写真を撮れるよう、腕を磨き、そのためにはフォトマスター1級も勉強したいと思います。

《3級》最優秀個人賞/《2級》優秀個人賞

荒井 進 さん(東京都)

 昔ほんの一時期カメラを扱っていましたがいつのまにか手にすることがなくなり長い期間がたちました。最近と言っても2年ほど前に又カメラで写真を撮りたいと思いましたが昔使っていたのはフィルムカメラでしたので今度はデジタルカメラにしようと家電店で購入したのが現在使用しているカメラです。
 休日に近所の公園などに出掛けいろいろ撮りましたが、自己流での撮影の為なかなか納得のいく結果のものが撮れない状況でした。
 ある日たまたま立ち寄った書店で「平成30年度フォトマスター検定合格」という本が有りましたので手にとって頁をめくってみるとカメラの種類、フィルム、デジタルカメラ、撮影技法等様々な内容でしたので入手し此の本を読み始めました。ところが頁を進める内に、ヒストグラムやトーンカーブなど初めての言葉に戸惑いましたが繰り返し読んでいくとなんとなく完全には理解出来ないものの言葉には慣れてきました。
 一念発起し検定に挑戦しようと思い過去問題集「フォト検過去問題の解答と解説」の第2回から第15回分までの6冊を購入し問題に取り組みましたが最初は殆んど解けませんでした。出来なかった問題については何度も繰り返し自分なりには努力したと思います。
 又、受験勉強で学んだ知識を元に最近では通勤途中の電車の窓から外の景色を見ながら、あそこを撮るとしたら構図は光の取り入れ方はアングルはどの様にしたら良いだろう等思いを巡らし写真を撮るイメージすることが時々あります。
 今回は3級と2級を受け幸運にも両方共合格しました。尚且つ3級においては最優秀個人賞を及び2級では優秀個人賞を頂くことになり誠に有り難うございます。これを励みに次は上の級の取得を目指したいと思います。
 今回の検定を受ける為、学んだ知識を実際の撮影において意識してシャッターを押すように心掛けています。
 今後も写真技術の向上ともに、カメラマンとしてのマナーを守り楽しみたいと思います。

《3級》優秀個人賞/《2級》優秀個人賞

吉野 浩 さん(埼玉県)

 フォトマスター検定があることを知ったのは10年前になりますが、テキストも買いましたが、今回迄受験をせずにいました。  趣味から始まり、必然撮影が当たり前ポジ納品のスタジオ商業写真、デジタルに移行してからはフォトレタッチにも携わりかれこれ40年。  今思えば不便極まり無いフルマニュアルな「写真機」と「スポットメータ」から始めた事で、それなりには対応出来る経験値は持ち合わせているとは思っていていました。  しかし、いざ人に問われ、教える際、正確に伝える為には自分自身が原理に基づき正しく理解をしていることと、その理解度合いを客観的に示す指標が必要と感じることが多くなりました。  また、若い写真仲間が受験することを知り、一緒に過去問を解いてみたところ自分の理解が不完全なものであることを実感し、自らも受験してみようと奮い立ちました。  今回の受験は3級2級ですので写真の上手さ迄を保証してくれるものではありませんが、受験の為に再確認し得た知識は、原理を理解した上で機材やソフトの進歩に合わせて写真の腕を上げるために必要な知識だったと実感しました。  寄る年波には勝てないと感じながらの試験準備期間でしたが、若い者には負けたく無いの思いで取り組み、合格出来た事、私自身は検定の意義は非常に大きいものでした。  日々当たり前のように撮っているようでも、いざ文章問題として解いてみると、以外と手間取りました。  思いがけず個人優秀賞を頂けた事、これからの写真との関わりの上で、励みになります。  次は、更に上級にチャレンジ。その先、EXまで頑張り続けていきます。

《2級》優秀個人賞

藤原 美樂 さん(秋田県)

 高校入学時に写真部に所属してからカメラを持つようになり5年目、これまで身に付けた知識を確かめつつ、さらなる知識を身に付けるためにフォトマスター検定を受験しました。
 フォトマスター検定があることを知ったのは高校2年生の頃でした。デジカメの仕組みや画像データの仕組みなどを詳しく知りたいと思ったのがきっかけで、ネットで調べていくうちにフォトマスター検定があることを知りました。当時は日程が合わず受験できませんでしたが、本屋でフォトマスター検定の参考書や、実際に写真の教科書として使われている書籍を買って勉強していました。その甲斐もあり、露出やホワイトバランス、ISO感度などを考えながら撮影するようになり、写真のクオリティは勉強する前より向上したと思います。
 今回2級を合格しただけでなく、優秀個人賞を受賞したことに驚き、嬉しく思います。次回は1級合格を目標とし、引き続き勉強して写真やカメラの理解を深めていきたいと思います。

《2級》優秀個人賞

武藤 敏弘 さん(栃木県)

 最近は携帯のカメラ機能も劇的に進化し多くの人が撮影を楽しむことができるようになりました。
 また、SNSにアップするために更に良い画像を求めて女性がミラーレスー眼を手にすることも多くなったと思います。
 自分は趣味としてカメラに接して40年弱になります。一眼レフカメラも進化し続けています。そんな一眼レフを使って趣味の範囲を超えてカメラとかかわりたいと思っていた時にフォトマスター検定を知りました。
 この検定をうけることで知らない知識を身に着けられるのではないかと思い受験しました。試験勉強によりカメラ・写真に対する知識が総合的、かつ網羅的に身に着いたことでカメラとかかわりが広がると思います。
 合格したことにより、これからは趣味の範囲をこえ新しいカメラとのかかわりを見つけていきたいです。
 今後も上のレベルを目指していきたいです。

《2級》優秀個人賞

左近 優一 さん(高知県)

 私は家電販売員の仕事をしており、カメラの接客をする機会も多くあります。日々お客様と接客する上で、カメラについて出てくる疑問が沢山ありました。
 今回は会社の勧めもあり、勉強をふまえ、今の自分の知識を試せたらと思い、フォトマスター検定を受験しました。
 問題集を見てみると、自分の知らない事も多く大変勉強になりました。
 試験後、結果が出るまでは不安もありましたが、最終的に優秀個人賞をいただけたことは、大変うれしく思います。
 今後は、今回の勉強で得た知識を生かし、お客様にとってよりわかりやすい、親切な接客ができるように心がけていきたいと思います。
 フォトマスター検定を受けて、カメラについてさらなる知識の追求をしようと思う良いきっかけになりました。

《2級》優秀個人賞

堀 裕 さん(埼玉県)

 フォトマスター検定を受験して良かった事は、基礎内容の確認が出来るとともに、あいまいな覚え方をしていた内容の理解が出来ました。
 一番の収穫は、デジタル関連の内容把握が一段と進んだ事です。
 私は写真関連業界にて就業しており、フォトマスター検定は以前より知っていた検定でした。あまり気にしていなかったのですが、ある日、社内で写真技法の問合せがあり、即答ができず一瞬考え、確認して回答する事がありました。
 特にデジタル関連で自分の知識や経験は正しいのか?とも感じるようになりました。銀塩が減少し、デジタルが主流となる中、持っている知識の内容、レベルの確認が必要と思いチャレンジする事となりました。
 勉強が進むにつれて知識が増える実感と写真を始めた頃のワクワク感も思い出され、励みとなりました。
 今後は、更に一歩上を目指してチャレンジし、写真を仕事に活かし、趣味で楽しみたいと考えています。

《準1級》優秀個人賞

上掛 周平 さん(京都府)

 今回、初めて検定を受験しました。
 普段は、行政機関で働いているため、当検定とは全く無縁の仕事ですが、写真に関する知識は芸術大学で学んでおりましたので、1級と準1級を受験し、両級とも無事合格することができました。
 就職してから現在までの約10年間、毎年、夏季休暇等を活用し、個人で東南アジアをはじめ、シルクロード、北極圏に至るまで様々な世界を撮影して回りました。興味を持った国で多様な環境の下、あらゆる被写体に向き合っていく中で、自分の得ている知識や技術が確かなものなのかを再度確認しようと思い、受験に至りました。
 試験にあたり、改めて根本的な理論から学ぶ事で、これまでは経験で何となく乗り越えてきたような細かな事案も、正確な知識により論理的に判断できるようになり、満足しています。
今後も、引き続き自己表現の手法として、写真を活用して行こうと思います。

《1級》最優秀個人賞/《準1級》最優秀個人賞

大槻 正樹 さん(東京都)

 初めてカメラをさわったのは、もう40年以上前の小学生の時です。父が使っていたハーフサイズのカメラで、小さいのに金属でできたずっしりとしたカメラでした。これにモノクロフィルムを詰めて、当時買ってもらったばかりの天体望遠鏡にこのカメラを覗かせて、月を撮影したのが最初です。撮れた写真はピンぼけでしたが、写真屋さんでプリントされた印画紙を袋から出したときの興奮は今も覚えています。以来マニュアル一眼レフからデジタル一眼レフとカメラを変えつつ星ばかり撮ってきました。
 写真歴は長いもののきちんと勉強したことはなかったのですが、この試験に向けて勉強してみて、これまで曖昧に頭に入っていた知識がきちんと整理できて、スッキリした気分です。しかし、まさか1級・準1級で最優秀個人賞を受賞できるとは思いませんでした。
 カメラの性能が上がって、かつては撮影が難しかった星の写真も、今は簡単に撮れるようになりました。それにつれて、星景写真という星と風景とが一体になったより芸術性の高い写真が求められるようになってきました。この試験を通じて学んだ知識を、その芸術性の方により活かせるよう精進していこうと思います。

《1級》最優秀個人賞/《準1級》優秀個人賞

三好 優 さん(長野県)

 この度は、1級最優秀個人賞、準1級優秀個人賞を頂戴し、誠にありがとうございます。
 フォトマスター検定の普及を願い、恥ずかしながら、あえて書かせていただきますと、私がカメラに関心をいだいたのは、ほんの1年ほど前のことです。
 30歳を迎え、長く付き合えそうな趣味を模索していたところ、ネット動画で、オールドレンズの特集を目にし、その精巧な質感と、独特で美しい描写に、すっかり魅了されてしまいました。それから間もなく、フォトマスター検定の存在を知り、カメラの幅広い世界を、体系的に学びたいと考え、取得を目指しました。
 今回、タイミング良く、公式テキストが出版となり、そちらを中心に学習を進めました。学生時代、画像処理を学んだ経験はありましたが、準1級はおろか、3級・2級の知識も乏しい中でスタートしましたので、全級を網羅したこちらのテキストには、非常に助けられました。
 アンダーラインとメモを書き込みつつ、3回ほど精読し、過去問題は、1級・準1級をそれぞれ7年分、こちらも3回ほど実施しました。文化問題は、実際に多くの作品を見て、写真家の先生方の人となりを調べるなどし、関連業界の最新動向にも、関心を持つようにしておりました。
 試験後、それなりに手応えはありましたが、まさか、このような賞をいただけるとは思いもせず、ただただ驚いております。
 さて、今、この原稿を執筆するかたわらにも、オールドレンズを取り付けたデジタルカメラがあります。1900年代なかば、当時の光学技術の粋を集めて作られたレンズたちが、現代のデジタルカメラによって、息を吹き返し、今でも、素晴らしい描写を見せてくれる姿に、私は、スマートフォンなどにはない、心温まるものを感じます。
 昨今のカメラ業界は、厳しい経営状況にあるとの報道も目にしますが、この素晴らしい文化が、今後も変わらずに、続いていくことを切に願っております。
 フォトマスター検定を通じ、その仲間に加えていただいたことを誇りに、これからも、微力ながら、貢献してきたいと思います。

《1級》優秀個人賞

上田 泉 さん(愛知県)

 今回、目標としていたフォトマスター検定1級に合格できたばかりか、優秀個人賞までいただくことができ、たいへん光栄です。ありがとうございました。
 そもそも私がフォトマスター検定を受験しようとしたきっかけは4年前に遡ります。当時、初めてデジタルー眼レフカメラを購入したものの、あまりにも写真やカメラのことを知らなすぎてカメラを使いこなせていませんでした。
 そんなときに、フォトマスター検定のことを知りました。これを利用していけば、きっとカメラのこともわかるようになるに違いないと考えたことが出発点です。当初は3級程度に受かればいいや、というくらいの気持ちでしたが、やっていくうちに面白さにはまり、いつの間にか1級に合格することが目標になっていました。
 現在、プロの写真家に指導を頂いています。初めて、そのプロの作品を目にしたときの感動は今も忘れていません。1級に合格した今、今度は自分の写真が他の人に感動してもらえるようにしたい、それが次なる目標となりました。
 これまでの知見を活かし、まずはフォトマスターEXを目指したいと考えています。

《1級》優秀個人賞

吉海 厚史 さん(岡山県)

フォトマスター検定に関して、感じていること。
 現在、岡山で印画紙プリントでのコンテスト応募に特化した写真店に勤務しています。
 16歳で父から譲りうけたカメラで写真をはじめ、現在の社長に出会い、写真に深くのめりこんでいきました。一般企業に就職後、カメラマンヘの転職を経て、現在の写真店に再転職を行いました。
 現在は、当店のお客様へ撮影技法についての個別指導や、写真クラブで指導をしながら写真と楽しく向き合っています。
 今回、恩師でもある社長の勧めでフォトマスター検定1級を受験しました。苦手なところは詳しく調べ、「知っているつもりになっていた」箇所については認識をあらためていきました。
 写真の世界は非常に奥深く、「自分が感じている以上に写真の事を何も知らない」ことを思い知らされました。
 それでも今回、合格という結果と共に、「優秀個人賞」をいただけたことは本当に嬉しく、運にも強く助けられたと感じています。
 わたし個人の目標としては、やはり上位のEXの取得ですが、まずは当店のお客様である写真愛好家の皆様に的確なアドバイスや知識をお伝えできるように、もっと知識や経験を深めていきたいと考えております。

《1級》優秀個人賞

萩原 宙樹 さん(東京都)

 家電メーカーにて光学設計開発や評価シミュレーション開発を行なってきました。業務上カメラに関する専門知識もある程度は身についていると考えたので、初受験ながら1級に挑戦しました。
しかし、過去問を解き始めてすぐ、出題範囲の広さや問われている内容の奥深さに驚くとともに、自分の知識の偏りや間違って解釈をしていた事柄が明確になっていきました。特に写真の歴史やフィルムに関する出題は恥ずかしながら未知の内容が大半で、きちんと基礎からの勉強や理解が必要だと痛感しました。
 結果的には1級の優秀個人賞をいただけましたが、これは検定受験を通して己の知識の弱い部分が補強でき、知識の幅も広がったことが大きいのではないかと感じています。
 今回新たに得られたカメラ・写真にまつわる知見は、今後の業務や趣味の撮影にきちんと活かして行きたいと思っています。

《1級》優秀個人賞

長嶋 一樹 さん(千葉県)

 高校生の頃に見学した写真部で、初めて写真というものについて考える機会がありました。同じ機材で同じものを撮影したとしても、撮影する人によって全く異なった写真となることや、自分の納得のいく写真が撮れたときに得られる達成感に、当時とても魅力を感じました。
 それ以来、趣味として写真撮影をしてきましたが、自分の持っている知識がどの程度のものであるかを知りたくなり、今回フォトマスター検定を受験することにしました。
 検定の勉強をしていくにつれ、自分がいかに浅い知識だけで写真を撮ってきたかを痛感することになりましたが、より多くのことを知りたいと思えるようになり、最終的には1級に合格できる知識を身に付けることが目標となりました。
 勉強した期間は半年ほどですが、これまで写真を撮ってきた期間よりもずっと写真のことを考えることができ、とても充実した時間を過ごすことができたと思います。
 今回、勉強の甲斐あってか、このような賞を頂くことができて光栄に思います。
 知識だけでいい写真が撮れるということはないと思いますが、無駄になることはないはずです。今後は、この知識を生かした写真が撮れるようにさらなる努力をしていきたいです。

《1級》優秀個人賞

知念 功 さん(神奈川県)

 昭和の頃、実家は写真屋を営んでおり、あの暗室の酸の匂いが嫌いでこの仕事だけはしたくないと思っていたものでした。…
 月日が流れ、これも因果なのか勤め先が業態変更してカメラ専門店になってしまいました。そしてあの現像液の匂いと共に過ごし、何十年も経ちました。
 さて、今回ありがたい賞をいただきましたが、同業の方たちの間では、このくらいの知識はあって当たり前だとも言われています。
 いま、カメラや関連用品は各メーカーの努力のおかげで日々進化し続けています。勉強を怠っていると、すぐに名ばかりのフォトマスターになってしまう事でしょう。
 私はこれがスタート地点だと思って精進しようと思っております。